ガーデニング

黒トウヒの実生

黒トウヒ(Picea mariana)、ブラック・スプルースと呼ばれる針葉樹をタネ蒔きしました。暑さが苦手な寒冷地向きの針葉樹なのにこんな時期に蒔いて大丈夫か? とは思いましたが、耐暑性のある個体が残ったりしないかと、勝手な期待をしています。黒トウヒにとってはいい迷惑です。

播種してから18日目で22粒の内20本発芽しましたので、かなり発芽率がいい状態の良い種子だったようです。今出ているのは子葉ですので、これから本葉が出始めます。いくつか見る限り子葉は5枚が普通で、4枚や3枚のものもあります。子葉の枚数? による違いがあるのかちょっと気になります。

成長すると見た目がモミの木そっくりになるので、欧米でクリスマスツリーの鉢植えに使われているのはこの樹を含めたトウヒ類が多いとか。モミ属に比べてトウヒ属は成長が早いので、木材としてもスプルース材としてよく使われています。庭木にするには大きくなりすぎますが、コンテナや盆栽に使うと面白そうです。

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オエセオクラデス・カルカラータ

Oeceoclades calcalata カルカラータという種類を入手しました。細い葉が特徴で、葉の両側に銀白色の縁取りと、濃い緑の斑模様になります。前に紹介したオエセオクラデスの中だと、スパツリフェラの模様の入り方と少し似ている感じです。全体は緑色なので、色の雰囲気からはマキュラータに近いと感じます。

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アナベル

アメリカアジサイという紫陽花の品種で、いつの間にか日本中に普及しました。雰囲気はノリウツギなどの夏咲きのアジサイに近いですが、開花期は早めで5月頃から咲き始めます。会社周辺だと6月から咲いているのを見掛けます。古くから庭木として人気のある紫陽花ですが、ガクアジサイや野生種のタマアジサイ、エゾアジサイのどの種類も花芽の出来る時期が8月頃と真夏にあたります。

そのため、紫陽花の花芽の出来る時期を知らないで、秋から翌年の春先に剪定をしてしまうと、その年に咲いてくれるつぼみが全てなくなってしまいます。それに比べてノリウツギの仲間やこのアメリカアジサイは、新梢咲きというその年に伸びた新しい枝の先に花芽を付けます。剪定の時期や剪定のやり方にもあまり気を遣わずに、気楽に楽しめる点が人気の原因かもしれません。

アジサイの中にも新梢咲きの性質を持つ品種や、二季咲きの品種も増えてきたので、好みのアジサイを楽しみやすくなりました。

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イトラン

キミガヨランの仲間で葉が細く、葉の縁が裂けて糸のようになることから糸蘭の名前が付きました。蘭というのは美しい花の形容に使われることがあって、蘭ではない植物にもランという名前が付けられることがあります。例えばヤナギランとか、ヤブランとか君子蘭にスズランもそうです。

写真の右に灰色の枯れ枝のような物が写っています。これは昨年のイトランの花形で、一年経ってもドライ状態で残り続けます。太い茎は中空なので意外と軽い枯れ枝なので、オーナメンタルとして利用することもあります。チランジアなんかを着生させて飾っても面白いかなと。

写真,野草

ニワウルシ

中国原産の落葉高木だそうです。さいしょ、センダンの花かなぁ? と思って写真を撮っていたのですが、戻って確認すると何か違う。調べてみてニワウルシという外来の樹木だと分かりました。ウルシに似た姿なのにかぶれる心配がないことから、庭に植えられるウルシ、ということでこの名前が付けられたようです。

全国各地で分布を広げているので、地域によっては駆除対象にもされている少々やっかいな樹木のようです。紅葉するときれいなので、そんなに邪険にしなくてもと思いますが、何しろ20mを超える高さに育つ木なので電線やら何やら接触トラブルが絶えないとか。

もともとは人が利用目的で持ち込んだそうですが、必要なくなったら一方的に悪者扱いするのもどうなのかなぁと感じてしまいます。