ガーデニングのこと

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西洋イワナンテン

常緑の低木でアメリカイワナンテンとも呼ばれます。耐陰性が強いのと目立った病虫害が無いので、カバープランツとして空いたスペースに植えられることが多いようです。公園の階段脇とか、歩道の中央分離帯とかあまり目立たないところにひっそりと使われる印象です。

写真の株は「レインボー」という芽出しの頃は赤くなって派手な品種です。おそらくこの品種が一番普及しているんじゃないかと思います。寒さにも暑さにも強いので、割とどこでも見掛ける植物になっています。近所に咲いているのを見ている限り、ミツバチにはあまり人気がない? ように思うのですが、この花の咲く5月は他にもいろいろ蜜源があるので、あまり見掛けないのかもしれません。

日本原産のイワナンテンは山野草として知られています。なかなか育てにくい難物だと感じています。やはり日陰に強いので一日中日陰になる岩組みに植えて育てていましたがなかなか大きくなりませんでした。

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チョウジソウ

チョウジソウという花があります。Amsonia elliptica という学名で、ガーデニングが好きな人なら、アムソニアで通じる宿根草です。写真の花もチョウジソウだと聞いているのですが、いやいや、チョウジソウにしては花付きよすぎない? というツッコミを入れたい気持ちが。おそらくですが、海外産のアムソニアの何かと思います。

チョウジソウはミソハギなどと同様に、里山の休耕田や小川の畔に生える植物で、現在は絶賛行方不明中です。昔は普通に見られたそうですが、わたしが子供の頃にはもう珍しい野草だったように思います。自分も野生の状態は一度しか見たことがありません。採取圧や盗掘と言われる、人が掘り取ってしまうことで絶滅してしまう野生種も多いですが、チョウジソウは環境の変化や、里山に人が手を入れなくなったことで減ってしまったのではないかと思っています。

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春咲きシュウメイギクの花

一般的に春咲きシュウメイギクは、アネモネ・ヴァージニアナを指す名前です。この花も最初は春咲きシュウメイギクだと思っていたのですが、よく調べてみるとカナデンシス(Anemone canadensis L.)のようでした。フタマタイチゲやニリンソウなんて名前でも流通しているようですがどちらも別種です。

この花を育てているご近所さんのお話では、購入したときのポットのラベルには、春咲きシュウメイギクと書いてあったからそうだと思った、のだとか。確かに両種は良く似た性質で、花も似ていることから紛らわしいのです。ポット苗の生産者も区別できずに育てているのが実際でしょう。

ヴァージニアナは、花びらの先が摘まんだように尖ること、苞葉の先に花が一つであることで見分けられると思います。カナデンシスは二股、二輪という別名のように、苞葉の元に二つ目のつぼみが付くことが多く、一度には咲きませんが二輪の花が咲きます。その分、長く花を楽しめるという点で、園芸的にはよい種類だと思います。

ガーデニング,山野草

近所の畑とか、空地とかで見掛けた花を紹介。シランは日本の平野部で普通に見られる野生ランですが、ほとんどが人為的に植えられたもので、原生群落はところどころ残っているだけだそうです。園芸種と勘違いされるほど丈夫できれいなランなので、人の手で増やされて広まるのも無理ないよなぁと思います。

最近は台湾のアマナランや中国の小白笈と交配した、寒さに弱い品種も作られています。ブルーシランや黄花小白笈などがそれで、残念ながら山梨では冬は室内でないと枯れてしまいます。球根はぎりぎり残るのですが、新芽が全てダメになってしまいます。

ガーデニング,山野草

ヤシャビシャクの実生苗

3月の記事で、発芽し始めの様子を紹介したときには、30本くらい育つといいなぁなんて書いていましたが…とんでもない数の苗が出来ましたw 一枚目の本葉が出そろって、早いものでは二枚目の本葉が伸び始めています。播種したときは 50粒くらい蒔いていたつもりだったのですが、とにかく小さく水にも濡れていたので、一粒のつもりで複数粒だったのでしょうか。ざっとみた感じで 80~100本近い発芽です。