ガーデニング,山野草

ヤシャビシャクの実生苗

3月の記事で、発芽し始めの様子を紹介したときには、30本くらい育つといいなぁなんて書いていましたが…とんでもない数の苗が出来ましたw 一枚目の本葉が出そろって、早いものでは二枚目の本葉が伸び始めています。播種したときは 50粒くらい蒔いていたつもりだったのですが、とにかく小さく水にも濡れていたので、一粒のつもりで複数粒だったのでしょうか。ざっとみた感じで 80~100本近い発芽です。

写真,野草

ウバユリの花
ウバユリの花

ウバユリという植物があります。ユリじゃないユリ、というか狭義のユリ科に残されたユリ科の一つで、花を見るとちょっとひしゃげてしまったユリの花、という雰囲気があります。花びらの内側に暗褐色の斑点が入るところや、あまり開かないところなどはユリと似ていない点でしょうか。

ウバユリという名前の由来として、「花の頃には葉が枯れていることが多く、葉がない(歯がない)様子を姥婆に見立てて名前が付いた」という説明が、大手を振っているのですが……私の中では、この説にはとても違和感があります。

写真,野草

ミズキのつぼみ

五月と言えばミズキの季節。自分の中では昔からGWから梅雨の間の花として親しみを感じています。真っ白な花が水平に広がって咲く様子は、遠目に見ても分かりやすくて「あ、あそこにミズキがあるから、あの林はきっとこんな植生だろうな」という目安にもしていました。

学生時代のサークルの先輩で、車の中から「あの辺に○○が生えていそうだから、ちょっと寄って見ていこう」と言い出す人がいました。なんで分かるのか尋ねたところ、「○○の匂いがするんだよね~」なんて冗談を言う人でしたが、よくよく聞いてみると樹木の種類で判断していると教えてくれました。この樹が生えていて、北向きの斜面だから○○が生えているだろう、川沿いの南が開けた場所でこの樹が生えているから林床に○○があるだろう、と予想して探すのだそうです。

実際にその先輩の予想は80%くらいの確立で的中して、目的の花を見に行く途中でもっとレアな花を見られる、みたいな事が多々あったのですが、特に樹木の中でも、これとこれは特徴のある林床になってるから、気を付けて探すといいよ、と教えてもらった内の一つがこのミズキでした。

今でも忘れられない、樹木の面白さを教えて下さった先輩の思い出です。

写真,野草

アマドコロ

漢字で甘野老とあてられます。野老(ところ)はヤマノイモの仲間の宿根草で、アマドコロと似た感じの地下茎(芋みたいなもの)がありますが、苦味が強く食用に向きません。アマドコロは地下茎や新芽が甘く山菜として食用にされたり、漢方の生薬に利用されてきました。職場の周辺の雑木林にたくさん生えているので、斑入りや変わった花がないかなぁと探していますが、なかなかそういう物は見付かりませんね。

ガーデニング

オエセオクラデス・モノフィラ
Oeceoclades monophylla

このブログのタイトルにもなっている「地味ラン」とは、もともとは花が地味という意味で付けたのですが、最近になって葉姿が地味なランに興味が出てきました。写真のランがその一つで、オエセオクラデス・モノフィラというモーリシャス島原産の種類です。

ややピンクを帯びた茶褐色の地色に、暗緑色の不規則な模様が入る葉を付けています。一見すると枯れ葉のような見た目ですが、これで正常に成長中です。厚味のある葉で鈍い艶があるせいか、まるでプラスチックで出来ているように感じます。触った感じも硬くて不思議な感じ。