
長崎県平戸島のウチョウランで、開花期の早い一群がこの名前で呼ばれます。出始めの頃のクロシオチドリは、草丈が低くて花の大きいウチョウランという雰囲気でした。最近見掛けるようになったのは、全体的に大柄で耐暑性の高い個体が多いように思います。
山梨にもウチョウランはありますが、現在残っている自生地はどこも標高が高い場所のもので、栽培が難しいと聞きます。中学生の頃に見に行った父方の実家に近い山は、低山帯だったのでまばらに生えるイワヒバの根元や、カヤツリグサの株立ちの中で咲いていました。側にはジガバチソウやセッコクがあったのも覚えています。