
謎のチドリとして3年前? から育てているクロサキチドリなのですが、あまり球根が増えないし、花付きもよくなりにくいです。いわゆる気難しい花というヤツでしょうか。聞いた話だとウチョウランとコアニチドリの交配種、という変わったチドリなので性質的にも難しい点があるのかもしれません。
細く伸びる葉と花茎は確かにコアニチドリっぽいなぁと思いますし、側萼片の形はウチョウランとよく似ています。距が短い点はコアニチドリの性質? セルフで種子を採って実生苗を育ててみたいのですが、今のところ受粉に成功していません。
小型のランや山野草の話題が中心です
サツマチドリが満開時期になりました。イワチドリから始まる春のチドリ祭りも、最終段階に入ったなぁと感じます。最近は梅雨時期といっても暑い日が続くので、サツマチドリは最後の花を咲かせるまで至らず、つぼみがつぶれて終わってしまうものも多く見ます。
私が子供の頃にはそんな年は一度もなかったと思いますので、やっぱり全体的に気温が上昇しているのか? と思わずにはいられません。写真のサツマチドリは黄覆輪斑の入る安定した葉芸品種です。花は並花で大したものじゃないと思っていましたが、球根がしっかり出来るとかなり形の良い、きれいな花が咲いてくれました。
上作と呼べる出来になったかと思います。花数も多くてサツマチドリらしい良さを出すことが出来ました。
ヤフオクでイワチドリやウチョウランの交配花を落札していると、けっこうおまけの球根を頂くことがあります。未選別品という場合が多いのですが、どんな花が咲くのか楽しみにしているとなかなか面白い花が咲いてくることもあります。写真の花もその中の一つで、紫一点の典型的な花が咲きました。
耳が大きいというか、側萼片の大きさの割に唇弁が小さめで、ヒナチドリの花のような雰囲気です。ウチョウランとヒナチドリの交配種をスズチドリと呼びますが、ヒナチドリの持つ唇弁の中裂片が小さくなる特徴が出る花が多いようです。この花はそれほど小さくないので、普通のウチョウランかもしれません。