ヤシャビシャク実生苗の鉢上げ

3月の記事で、発芽し始めの様子を紹介したときには、30本くらい育つといいなぁなんて書いていましたが…とんでもない数の苗が出来ましたw 一枚目の本葉が出そろって、早いものでは二枚目の本葉が伸び始めています。播種したときは 50粒くらい蒔いていたつもりだったのですが、とにかく小さく水にも濡れていたので、一粒のつもりで複数粒だったのでしょうか。ざっとみた感じで 80~100本近い発芽です。

四寸の淺鉢に蝦夷砂の微粒で鉢上げしました。まばらに植えていますが、これでも50本以上あります。まだ小さな苗なので、1本1本ピンセットでそっと植え付けました。根をほとんど切らずに植えられたのはよかったと思います。ついでに今日は雨なので、植え付け直後の傷みもあまり心配が要らなさそう。
まだ残りの苗がありますが、そちらは数本ずつまとめてポリポットに植えています。本当は全部上の写真のように1本ずつ分けて植えるほうが良いのですが、50本でも全部育ってしまったら趣味の範囲を超えるので。可哀相と申し訳ないの気持ちを持ちつつも、園芸趣味を続けています。双葉には葉縁に沿って赤味が乗っていました。肥料不足なのかな、と思いますが初めて育てる苗なので、陽当たりがちょっと強いかもしれないとも考えています。
最後に一つ豆知識を。双葉の下から髭根までの白い軸の部分を胚軸と言いますが、実生苗を鉢上げするときに絶対にやってはいけないことがあります。それは、胚軸の部分を素手でつまんだり、傷を付けてしまうことです。ヤシャビシャクに限らず野菜の苗でもそうですが、胚軸は一度傷付いたら再生できない部分なので、傷はおろかストレスを与えることもなるべく避けなければなりません。
モヤシで言うとちょうど可食部というか、モヤシのメインの部分が胚軸です。葉の生長点を上に、根の生長点を下に持っているとても大事な器官なのです。だから絶対に傷付けないように丁寧に扱わないと、後の成長に影響が出るというわけです。ちなみに今回の鉢上げでも「胚軸をピンセットでつまむ」なんて暴挙は行っていません。代わりに双葉の部分をつまんで植え付けています。
双葉もなるべく傷付かないほうが良いのですが、最終的に失われる器官なので最悪傷付けてしまってもリカバリーが効きます。本葉はこれからの葉なので、傷付けないように注意が必要です。
早ければ実生二年目から咲く場合もあるそうなので、今年一年でどのくらいの大きさに育つのか楽しみです。
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