イトラン

キミガヨランの仲間で葉が細く、葉の縁が裂けて糸のようになることから糸蘭の名前が付きました。蘭というのは美しい花の形容に使われることがあって、蘭ではない植物にもランという名前が付けられることがあります。例えばヤナギランとか、ヤブランとか君子蘭にスズランもそうです。
写真の右に灰色の枯れ枝のような物が写っています。これは昨年のイトランの花形で、一年経ってもドライ状態で残り続けます。太い茎は中空なので意外と軽い枯れ枝なので、オーナメンタルとして利用することもあります。チランジアなんかを着生させて飾っても面白いかなと。

リュウゼツラン科の植物なので、ユリと同じように外花被片と内花被片が三枚ずつで構成されています。花の奥には甘い蜜があるので、ミツバチやアリが集まっているのを見掛けます。温暖な地域で街路樹にも植えられているキミガヨランに比べると、少しほっそりしてあまり開かない印象です。
夕方から夜の間に良い香りがします。日中でも側に寄ると甘い感じの香りがあります。キミガヨランも含む Yucca属の花は、夜に香るものが多いようです。スズメガの中間が花粉を媒介するのでしょうか。
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