クサノオウ

クサノオウという越年草が今年もよく咲いています。雑木林や空地、林道脇など割合どこでも見られるケシ科の雑草の一つです。雑草と呼ぶには花がきれいなので、下草刈りの跡地でも刈られずに残っているのを見掛けます。
クサノオウとは変わった名前だなぁと思います。茎や葉を折ると黄色い乳液が出てくるので、手に付くと黄色の染みになることから「草の黄」という語源や、民間療法で皮膚病全般の治療薬に使われたとか、漢方の一つでもあることから「草の王」だとか、色々言われています。

花をよく見るとカリフォルニアポピーの黄色の一重とか、山野草のヤマブキソウと似ている感じです。明るい黄緑色の葉上に突き出て咲く様子は、黄色の鞠が宙に浮いているようにも見えてとても綺麗だと思います。自分は草の黄も、草の王もいまいちピンとこないのですが、アブラナの花を超巨大にしたらこんな感じかなぁと思いました。
有毒植物なので山菜としては利用できません。似た山菜もないのでそれ程注意する必要はありませんが、間違って口に入れたり、黄色い乳液をなめたりしないようお願いします。
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