ガーデニング,山野草

春咲きシュウメイギク

春咲きシュウメイギクの本命は写真の花で、アネモネ・ヴァージニアナという種類です。今年は開花が遅れたのか、春咲きと言うにはちょっと? な時期に咲き始めました。花びらの先が摘まんだ感じに尖るのが、見た目で分かりやすい特徴かと思います。丈夫さで言えばカナデンシス種の方が育てやすく、増殖率もいいのでそのうち春咲きシュウメイギクの本命としてカナデンシス種が取って代わるかもしれません。

ただ個人的な好みで言うと、やっぱりヴァージニアナの方がシュウメイギクらしいと感じます。秋咲きのシュウメイギクって、花首がながーく伸びて先端に花を付ける感じで咲くものが多いんですよね。ポット向きの園芸品種には、花首が伸びないよう改良したものも多いのですが、昔から庭園に植えられてきた秋明菊、貴船菊といった種類は花首の長さも特徴です。

その点でカナデンシスやフタマタイチゲは花や葉は似ているけど、やっぱりシュウメイギクとは違うよなぁと感じてしまいます。

ガーデニング,山野草

近所の畑とか、空地とかで見掛けた花を紹介。シランは日本の平野部で普通に見られる野生ランですが、ほとんどが人為的に植えられたもので、原生群落はところどころ残っているだけだそうです。園芸種と勘違いされるほど丈夫できれいなランなので、人の手で増やされて広まるのも無理ないよなぁと思います。

最近は台湾のアマナランや中国の小白笈と交配した、寒さに弱い品種も作られています。ブルーシランや黄花小白笈などがそれで、残念ながら山梨では冬は室内でないと枯れてしまいます。球根はぎりぎり残るのですが、新芽が全てダメになってしまいます。

ガーデニング,山野草

ヤシャビシャクの実生苗

3月の記事で、発芽し始めの様子を紹介したときには、30本くらい育つといいなぁなんて書いていましたが…とんでもない数の苗が出来ましたw 一枚目の本葉が出そろって、早いものでは二枚目の本葉が伸び始めています。播種したときは 50粒くらい蒔いていたつもりだったのですが、とにかく小さく水にも濡れていたので、一粒のつもりで複数粒だったのでしょうか。ざっとみた感じで 80~100本近い発芽です。

山野草

アオテンナンショウの苗・大種子

先週末に、アオテンナンショウの実生苗を鉢上げしました。アオテンナンショウ(Arisaema tosaense)は四国や中国地方、九州で自生が見られる日本固有種です。名前の通り全体が緑色のテンナンショウで、最大の特徴は仏炎苞の先が細く長く伸びること。ウラシマソウの釣り糸のようにとても長く伸びるようです。

同様に小葉の先も細く伸びるそうで、実生苗の葉にもそれらしき特徴が出ています。こんなに小さいのに、もうアオテンナンショウとしての気概を感じるというか、なんか可愛らしく思えてしまいます。丸い小葉に緑の花が咲いて背丈もあまり高くならないと、ヒロハテンナンショウのような見かけの種ですが、アオテンナンショウは暑さに強く育てやすい種類です。

山野草,未分類

アマドコロ「白虎」

アマドコロの斑入り品種紹介の続きです。こちらが虎斑の代表品種、「白虎(びゃっこ)」です。雪白斑と呼ばれる真っ白なぼた斑がきれいに入ります。斑の種類としては、虎斑というより底斑になるのかもしれません。かなり昔から知られている品種で、わたしが初めて通販のカタログで存在を知ったのが中学生の頃ですから、今から四十年以上……

当時のお小遣いではとても買えず、お年玉を貯めても数年必要な値段だったと覚えています。子供の頃から斑入りの植物好きだったので、いつか手に入れたい憧れの品種でした。今では手頃な価格で流通していますが、最近は少し減ってきたかな? いつでも売られている品種ではなくなっているように思います。