DxO PhotoLab 2 がいい感じ

2018年11月13日

DxO PhotoLab2
カメラで撮影するときに、だいたいは RAW という形式で撮っています。一眼タイプのカメラをお使いの方なら、いまさら理由を説明する必要はないと思います。ただこの RAW形式、必ず必要になるのが「現像ソフト」と呼ばれる RAW から JPEG など一般の画像形式を出力するアプリケーションです。

RAW形式をサポートするカメラには、メーカー製のアプリが付属しているのですが、あまり使い勝手がよくなかったり画質の調整に手間がかかったりして、サードパーティ製のアプリが支持されるわけです。

現像ソフトの変遷

一番利用されているのは Adobe Lightroom でしょう。Photoshop との連携もあってプロ御用達のアプリじゃないかと思います。昔は自分も使っていたのですが、処理が遅くて嫌になって別のアプリに乗り換えました。

それが DxO OpticsPro 9 という、あまりメジャーではなかったアプリでした。処理も速いしライブラリの使い勝手がよくて気に入っていたのですが、新しいカメラに買い換えたら対応していなくて、しかもしばらく対応版も出してくれませんでした。

仕方なく別のアプリを探して、CyberLink PhotoDirector を長らく使っていました。バージョン7から、8、9と使ってきて、それなりに気に入っていたのですが、RAW現像以外の機能が充実していくのに現像処理はあまり進歩が無いな……という部分が気になっていました。

DxOからのメール

そんな時に DxOから PhotoLab2 のアップグレード案内のメールが。製品登録はしてたけど、時々 OpticsPro の案内来てたけど、そっか、いろいろ変わってそうだな……なんとなく、今回は興味を惹かれてサイトへ見に行くと、相変わらずの質実剛健、RAW現像処理の進化に的を絞った機能アップ。

袂を分かつ原因にもなった使用中のカメラの対応も、レンズも問題なし。アップグレード料金も PhotoDirector10 より安いくらいだし、久しぶりに使うか……と即アップグレード手続をしてダウンロード。サクッとインストールして使ってみました。

使い勝手はどうか?

画面構成

画面構成はけっこう変わってる感じで、「フォトライブラリ」と「設定」のタブ切替。割り切った実装で好みです。Ctrl+F1、F2 でショートカットによる切替も出来ます。キーカスタマイズはできないのかな?

スクリーンキャプチャしているのは「設定」のほうで、画質調整はこちらで行います。

フォトライブラリ

何よりよかったのが、独自のライブラリに登録する形式では無くて、実フォルダーを直接表示してファイル操作ができること。フォルダごと移動したり、階層化したり何かとデータ移動を行うので、いちいち登録し直すのが面倒なんですよね。その点すごく使いやすいです。画像ファイルに特化したファイラーみたいな感じです。

NAS にデータを置いているのに、遅さを感じさせません。Windows のエクスプローラーと同じくらいです。

ノイズ除去と CleaView がすごい

ELITE版だけの機能のようですが、PRIMEノイズ除去と DxO ClearView という機能がよいです。私の使っている OLYMPUS の機種は色ノイズ多めなので、高 ISO で撮ると盛大にノイズが乗ります。ディティールは残してくれるので、ノイズ処理さえ出来れば理想的なので、この機能は特に素晴らしいです。

本家の現像アプリよりよい画像を出してきます。さらに処理も速いとなれば言う事はありません。

ClearView は面白い機能で、PLフィルターを使ったときのような効果を後付けしてくれます。風景写真や反射の処理に使うとかなりはっきり変わります。逆に言えば、RAWデータは元になるデータをちゃんと残しているのだと分かって驚きました。

結論は「おすすめ」です

久しぶりに現像ソフトを変えました。慣れるまではオンラインヘルプを参照したり、自分好みの設定に右往左往したりすると思いますが、よさそうな感じです。何しろ、現像される画像の質が今までよりいいですから。

カメラ付属のアプリに不満を感じている方には特におすすめですよ。