ヤマユリの花

ヤマユリ

職場の周辺に雑木林がありまして、昼休みに散歩しているのですが、野生のヤマユリが生えている場所があります。だいたい7月中旬には咲いていたのですが今年は少し遅く咲きました。

車道から一段高くなった雑木林で、林の縁の斜面に毎年咲いています。雑木林の中まで行くと光が足りないのか、ちょうど林が切れる辺りにあります。木漏れ日の中で咲いている姿は、可憐で美しく好きな百合の一つです。オリエンタルハイブリッドの大元になった原種なので、これからも木漏れ日の中ひっそり咲き続けてくれることを願っています。

ツルボタン

ヤマユリの他にもいろいろと面白い植物が咲いていて、これはボタンヅルというジャパニーズ・クレマチスです。いかにもクレマチスらしい原種のカザグルマも、近所のどこかに野生であるらしいのですが、残念ながらまだ見つけられていません。

職場の周辺はボタンヅルばかりで、同じ頃に咲く良く似たセンニンソウは見かけません。

コマツナギ

それからこのマメ科の花がコマツナギ。低山ハイクでどこでも見られるメジャーな低木です。ハギと同じで草ではなく樹なのですが、全体に小さくて宿根草かと思ってしまいます。同属のタイワンコマツナギは、インディゴという染料の材料になっていたそうです。

今ではほとんど合成されているインディゴも、昔は藍染めのアイと同じで草木染めだったんですね。コマツナギでも染料は作れるらしいのですが、含有量が少ないため濃い色を出すのは苦労するそうです。

ヤブカンゾウ

野生のヘメロカリス、ヤブカンゾウもあちこちに咲いています。かなり個体差がある植物で、この花は全体に整った咲き方できれいだと思いました。花壇に植えてあったら、ヘメロカリスの品種の何かだと思ってしまいそうです。

ちょっと不思議に思ったのが、ヘメロカリスやニッコウキスゲ、ユウスゲなんかはかなりの数のキスゲフクレアブラムシが付いているのを見かけるのに、ヤブカンゾウはあまり付いているのを見ないことです。一重咲きのノカンゾウだとよくいるのを見ます。

ヤブカンゾウだけ何か特別な成分でも持っているのでしょうか。面白そうなので調べてみたい気になります。

写真,野草

Posted by Bsaku