スイカズラ

スイカズラ科を代表するスイカズラとはこの花です。昔の人は花を摘んで、蜜を吸ったことから「吸い葛」でスイカズラという名前になったと言われています。自分はサルビアやオシロイバナの蜜を吸った経験はありますが、スイカズラは試したことがありません。歩いていて近くを通ると分かるくらいに良い香りがあります。
西洋ミツバチが来ているので、蜜源として重要な花なのでしょう。咲き始めは白くて、終わり頃に黄色くなるので金銀に見立ててキンギンカという呼び名もあるとか。同じスイカズラ属でキンギンボクという植物もありますが、名前が似ていても猛毒植物なのでご注意を。夏に赤い実が二個並んで付くので、瓢箪木とも呼ばれます。

花はとてもおもしろい形をしています。筒状になった先が五つに分かれるのに、なぜか一枚だけが下に伸びて他4つは並んで上を向くという。バランスよく放射状に開くのかと思えば、なんだか違う花に似せるために無理に片寄ったような。不思議な咲き方だと思います。
スイカズラ科には他にもタニウツギやツクバネウツギと言った、ウツギの仲間がありますが、これらの花も上に二つ下に三つと分かれていたり、整形花という感じになりません。ハコネウツギあたりはかなりきれいな整形花と言えますが、点対称よりも線対称の花形をもつ花が多いと感じています。
ポリネーターである昆虫に好かれる要素があったりするんでしょうか。
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