
鈴姫という斑紋花で有名な品種があるそうです。私は写真ですら見たことは無いのですが、鈴姫を親に持つ細かな点条が唇弁全体に広がる花を鈴姫系と呼んでいます。この呼び方が正しいのか、正しくないのかは分かりません。Dream Seed さんの交配なので、もっと色々な複雑な系統になっていると思いますが、整った花型でスッキリした模様なのが気に入っています。
小型のランや山野草の話題が中心です
古典品種の中でも、唇弁の模様に特徴があるのがこの「剣(つるぎ)」という品種です。唇弁の元から左右にト点を思わせる模様が入ります。普通の原種は点条になる場合がほとんどで、点にならずに棒状に繋がっているのはこの品種やこの品種を親とした交配種の特徴です。
開花の点ではちょうど中間というか、平均的な早晩性でこの品種より早く咲くと早生、遅いと晩生というイメージがあります。年によっても違うことがあるので、あくまで目安としてのイメージですね。昨年まではあまり調子が出なくて、花数も少なかったのですが、今年は大きな球根が多くて、花数も多い豪華な株立ちになりました。目立つ花ではありませんが、原種の一つとして大事にしたいと思います。
サツマチドリが満開時期になりました。イワチドリから始まる春のチドリ祭りも、最終段階に入ったなぁと感じます。最近は梅雨時期といっても暑い日が続くので、サツマチドリは最後の花を咲かせるまで至らず、つぼみがつぶれて終わってしまうものも多く見ます。
私が子供の頃にはそんな年は一度もなかったと思いますので、やっぱり全体的に気温が上昇しているのか? と思わずにはいられません。写真のサツマチドリは黄覆輪斑の入る安定した葉芸品種です。花は並花で大したものじゃないと思っていましたが、球根がしっかり出来るとかなり形の良い、きれいな花が咲いてくれました。
上作と呼べる出来になったかと思います。花数も多くてサツマチドリらしい良さを出すことが出来ました。