早咲きのイワチドリ「紀牡丹」

わが家で一番最初に咲き始めるのは、毎年この品種です。古典品種と言われる初期に登録された自然選抜種。サーモンピンクまでいきませんが、多品種と比べると赤味の強いピンクなのが特徴です。花の王さまと言われる牡丹のピンク色に例えた名前なのかもしれません。
4.5寸くらいの大きめの鉢に、けっこうたくさんの球根を並べて咲かせてみました。花型は原種そのものなので数本だと少し寂しく感じますので、古典品種で並花の場合はこんな感じの寄せ植え風に咲かせるのがおすすめです。

なで肩で唇弁の左右が側萼片の延長線くらいのサイズに収まっている。こんな花が原種ではオーソドックスのようで、ウチョウランに比べて花形の変化が少ない種だと思われていました。唇弁が大型になるいわゆる仁王系の原種が見付かったのも、ウチョウランよりかなり遅れてだったと思います。
発見されてからそろそろ50年になる(なった?)品種です。交配種に比べて少し育てにくいのは仕方のないところ。自分が生きている間は毎年増やして、少しずつでも普及の一助になれば嬉しいですね。
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