スパソリリオンの植え替え

スパソリリオンの植え替え後の様子

そろそろ生育期に入ると思うので、クリプトモス植えにして一年育てていたスパソリリオンsp.を、一般的な観葉植物の土で植え替えしました。ついでに脇から出ていた子株を株分けして別な鉢に植えました。

寒い時期なので特徴的なシルバーの斑や葉の縁に入るブラウンはあまり乗らず、黄緑色の葉色のなんだかよく分からない植物になってしまいました。左端の黄色くなっている二枚は昨年花が咲いた株で、鉢の中心にある新芽が伸びている株はこれから花芽が伸びてくると思います。

株分けした子株の様子ですが、根元から新芽が一本伸び始めています。小さなタケノコみたいでかわいいです。地下部は良く発達した太い根が長く伸びて、細いひげ根がたくさん伸びていました。根の数はあまり多くないようですが、株元に近い部分はかなり太くなっていて紡錘根という程ではないものの、貯蔵根としての役割はありそうです。

ガーデニングではおなじみのムラサキツユクサの地下部も似たような感じで、太く長く伸る根が栄養を貯蔵しているようです。スパソリリオンはツユクサ科の中でもムラサキツユクサやヤブミョウガなどに近い種のようなので、地上部だけでなく地下も近い構造に思います。

節の部分から新芽が出ている様子が分かるでしょうか。最初は多湿環境で育てていたので、地上部の茎が間延びして節間が5cm近く伸びていました。その状態で二節くらいで切り離して挿し木をすれば、それぞれが独立した株になるんじゃないかと思います。

一年育てて分かったことは、意外と低温でも平気なこと。一般的な人が生活している環境なら特に加温せずに冬越しできます。シクラメンくらいの耐寒性でしょうか。湿度に関しては多湿でもいいけど常湿環境での姿がロゼット状で締まって育つので良さそうです。

光は欲しがるかもしれません。今は原種シクラメンと同じところにおいて、LED照明で育てていますが、葉模様が薄れてきました。温かい時期は明るい日陰くらいの環境で育てれば、しっかり斑模様の入る特徴のある葉が育つように思います。今年の春以降は外に出してみる予定です。

肥料はある程度必要ですが、多肥より少なめくらいの方がいいかもしれません。今回植え替えて観葉植物の土に変えましたので、それでどのくらい生育速度や姿が変わるかまたお伝えしたいと思います。