山野草,未分類

アマドコロ「白虎」

アマドコロの斑入り品種紹介の続きです。こちらが虎斑の代表品種、「白虎(びゃっこ)」です。雪白斑と呼ばれる真っ白なぼた斑がきれいに入ります。斑の種類としては、虎斑というより底斑になるのかもしれません。かなり昔から知られている品種で、わたしが初めて通販のカタログで存在を知ったのが中学生の頃ですから、今から四十年以上……

当時のお小遣いではとても買えず、お年玉を貯めても数年必要な値段だったと覚えています。子供の頃から斑入りの植物好きだったので、いつか手に入れたい憧れの品種でした。今では手頃な価格で流通していますが、最近は少し減ってきたかな? いつでも売られている品種ではなくなっているように思います。

セッコク

長生蘭・金山金剛の飴矢

5年ほど前にネットで購入した長生蘭の、「金山金剛」から株分けされたものです。金山金剛は中斑が基本で芸が暴れやすい品種と聞いていますが、購入したものは20本立ち以上の大株で、そのうち数芽がこの飴矢のものでした。

金山金剛が中透け飴矢となったものは「天童丸」という品種で登録されています。金山金剛自体は中型の品種なので、矢がそれ程伸びるものではありませんが、それにしてもこの鉢に集めた芽はどれもこんな感じの小型になっていて、天童丸とは違うように見えます。透け矢になると小型化する傾向があるそうなので、極端なものなのかと思っています。

中斑は少し残っていますが、青葉に戻ってしまったものが多いので、青葉笛のような無地飴矢で固定してくれても面白いなと思っています。

ガーデニング,山野草

ナルコユリ「黄金笹」

ガーデンチコリさんより購入した、ナルコユリの黄金葉「黄金笹」です。コガネザサって読むのかな? キメラ斑ではない斑入りのナルコユリの仲間はあまり知られていないようで、私の知る限りだとアマドコロ「白虎」という白虎斑、ミヤマナルコユリの烏葉くらいでしょうか。流通していない、個人の棚でひっそり飾られている品種もあるかもしれませんが、覆輪や縞斑の斑入りがほとんどじゃないかと思います。

黄金笹は後暗みの品種だそうですが、芽出しから葉の展開終わりまでの今の時期はとても美しい姿と思います。白虎とともにナルコユリ系の斑入り最高峰の一つと言っても良いかもしれないと思います。

ガーデニング,山野草

セッコク「桃苑」

セッコクの「桃苑(とうえん)」という花です。子供の頃に初めて出てきた、セッコクの紅花としてずいぶんと有名な品種でした。今ではそれほど珍しいとはいえない、淡いピンクの色合いですが、当時はセッコクといえば白、まれに素心がある程度でとても人気があったと思います。

中学生の小遣いでは買うのをためらうくらいの値段だったように記憶しています。もっとも、当時のお小遣いは月千円だったかな。今とは貨幣価値も違いますし、多いか少ないかでいえば少なかったかもしれないw チェーン店のラーメンが一杯140円で食べられた時代でした。

ガーデニング,山野草

セッコク「紫金剛」の花

セッコクの斑入り品種は長生蘭と呼ばれて、江戸時代から続く古典園芸植物のジャンルになっています。しかし花の変異はあまり興味を惹かなかったのか、長生蘭としては扱われていなくて、山野草趣味の中での楽しみとなっています。わたしが子供の頃、ウチョウランやエビネがはやり始めた頃から、セッコクの花物というジャンルが生まれてきたように思います。

これは紫金剛(むらさきこんごう)という桃花の品種で、桃姫タイプと呼ばれるものだそうです。聞香庵さんから購入しました。優しい色合いでよい香りもあります。まだ展開していませんが、葉には蛇皮斑が入るそうです。桃花の品種は茎が長く伸びるものが多く、この品種も伸びます。