ガーデニング,山野草

セッコク「桃苑」

セッコクの「桃苑(とうえん)」という花です。子供の頃に初めて出てきた、セッコクの紅花としてずいぶんと有名な品種でした。今ではそれほど珍しいとはいえない、淡いピンクの色合いですが、当時はセッコクといえば白、まれに素心がある程度でとても人気があったと思います。

中学生の小遣いでは買うのをためらうくらいの値段だったように記憶しています。もっとも、当時のお小遣いは月千円だったかな。今とは貨幣価値も違いますし、多いか少ないかでいえば少なかったかもしれないw チェーン店のラーメンが一杯140円で食べられた時代でした。

ガーデニング,山野草

セッコク「紫金剛」の花

セッコクの斑入り品種は長生蘭と呼ばれて、江戸時代から続く古典園芸植物のジャンルになっています。しかし花の変異はあまり興味を惹かなかったのか、長生蘭としては扱われていなくて、山野草趣味の中での楽しみとなっています。わたしが子供の頃、ウチョウランやエビネがはやり始めた頃から、セッコクの花物というジャンルが生まれてきたように思います。

これは紫金剛(むらさきこんごう)という桃花の品種で、桃姫タイプと呼ばれるものだそうです。聞香庵さんから購入しました。優しい色合いでよい香りもあります。まだ展開していませんが、葉には蛇皮斑が入るそうです。桃花の品種は茎が長く伸びるものが多く、この品種も伸びます。

ガーデニング,山野草

プレオネ斑入り

プレオネ・ストロンボリの花が咲きました。原種同士を交配した交配種のためか、夏越しが難しいプレオネの中ではフォルモーサに次いで丈夫なようで、順調なら毎年増えてくれるそうです。これは葉に覆輪が入るタイプだったと思いますが、花の時期にはまだ展開していないので、葉が生長したらまた紹介できればと思います。

左側に葉芽が伸びている株が写ってますね。花はかなりきれいなカトレアに似た花で、世界中に愛好者がいるのもよく分かる野生ランですね。タイリントキソウ(フォルモーサ)はホームセンターで絵袋売りもしていますが、今の時期なら開花株が出回っていると思います。

ガーデニング,山野草

ユキモチソウ

ユキモチソウはサトイモ科のテンナンショウ属で、西日本に分布している種類です。学名からは四国で最初に発見されたことが分かります。山梨でもよく見かけるマムシグサと同じ仲間ですが、あちらはヘビクサとかヘビユリなんて呼ばれて気味悪がられていますが、ユキモチソウは漢字で雪餅草でおめでたい花として尊ばれていたそうです。

確かに真っ白でお餅っぽいのは縁起がよい気もしますね。昔から山野草としてはとても人気がある花で、栽培も難しくないのでよく普及しています。意外と耐寒性もあって山梨では冬の間も外で大丈夫です。が、時々ある-10℃を下回った年には球根が枯れてしまうこともあります。

ガーデニング,寄せ植え

ムスカリ・ブリンブリン

春先に作った、青い花だけの寄せ植えがあります。その中でムスカリの「ブリンブリン」という面白い名前の品種が咲いてきました。ブドウムスカリの品種らしいのですが、ワックスで磨いたみたいにツヤツヤして光沢があるきれいな花を咲かせます。

丈夫さではブドウムスカリと同じくらいなので、もっと可愛い名前だったら人気が出たんじゃないかなぁ、なんて思ってしまいますね。ブリンブリン、英語なら悪くないかもしれないけど……プリンプリンなら、可愛い感じ。