写真,野草

ヒガンバナ1
ヒガンバナ Lycoris  radiata  Herb

今年も彼岸花の咲く季節が来ました。学名のラジアータは「放射状の」という意味で、昔の分類に放射相称の生物群をまとめる考え方があったそうです。わたしの子供の頃には、ヒガンバナは死人花、墓花なんて呼び方もされていて、なんだか不吉で恐ろしい花だという印象が合ったように思います。

近年はそのような忌避感は薄れて、地方によっては秋の観光名所として知られる場所も増えてきました。特に棚田やお寺の周辺などが人気のスポットだとか。時代が変われば人も変わるというモノでしょう。救荒植物としてや殺鼠剤の材料、モグラ避けなど、さまざまな理由で人の手により日本各地に広がったヒガンバナ。

ほとんどは種子のできない三倍体個体で、栄養繁殖で増やし続けてきた物です。九州や中国大陸に二倍体の個体群があるので、それらの中から八重咲きや白花の個体が見つかっています。園芸的には耐病性が高く丈夫なので、他のリコリス属と交配育種が進んでいます。