ヤビツギンラン

いつものカメラと違うので、全体的にあまい写真が多くてアレなのですが、職場近くの雑木林で見掛けたので写真を撮ってきました。付近には少数ですがササバギンラン、たくさんのギンランが見られます。ヤビツギンランというのは、ギンランのペロリアを指す和名で、唇弁が側花弁と同型に変化しているものを指します。
2020年に学名が変更されて、Cephalanthera erecta f. pelorica という地域品種扱いになりました。発見地のヤビツ峠以外でも各地で見つかっているので、それ程珍しい変異でもないのかもしれません。同様の変異はサワラン(アサヒラン)のペロリアのキリガミネアサヒラン、カキランのペロリアのイソマカキラン、ヒトツボクロのペロリアのヒトツボクロモドキなどに学名が付いています。最近の研究では、ヒトツボクロモドキは種が違うそうなので、別種扱いになっているかも。

ササバギンランのかなり小型の個体です。大株は目立つためか盗掘の被害に遭いやすいので、若い個体しか見掛けません。ぼやっとして分かりにくいですが、唇弁の株に距が見られます。花序に付いている苞葉が長く大きいことがササバギンランの特徴です。慣れてくると葉質の違いで花がなくても分かります。キンランやギンランより薄くて柔らかい感じです。

ギンランの苞葉は子房の付け根に細く小さなものが付いていますが、ほとんど目立ちません。距はササバギンランよりも長くて目立ちます。クゲヌマランとの違いはここではっきりと見分けられます。花序も密集していて、まとまって咲くのも特徴でしょうか。クゲヌマランはもう少しまばらになりますね。

ほぼ伸びきって、開花の後半になっているギンランです。クゲヌマランの咲き方にもだいぶ近い感じですが、それでも花の間隔は狭いかなと思います。


ヤビツギンランには距が見られないのが分かるでしょうか。もともとあまり開かないギンランですが、ヤビツギンランはもっと開きません。ほとんど開かないままに枯れてしまう花も多いそうです。実生による繁殖は出来るのか? と疑問に思うのですが、意外と離れた場所にぽつぽつと点在しているので、少しでも開けば受粉してくれる虫がいるのかもしれません。













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