OM SYSTEMに期待すること

DMC GM1S レンズキット

9年ぶりにカメラを買いました。OM SYSTEM OM-3 という3月1日に発売になったばかりのミラーレス一眼です。今までは OLYMPUS OMD E-M1Ⅱというカメラをずっと使っていて、OM SYSTEMになってからのカメラは購入していませんでした(画像のカメラは DMC GM1Sで別のカメラです)。上の写真を撮っているのが OM-3 です。

ほぼ10年ぶりにフラッグシップに近い機種を使ってみると、いろいろと変化を感じられます。何をやっても動作がキビキビとしているし、AFのきめ細やかさや正確なところは比較にならないと感じます。ホワイトバランスも自動で問題ないと感じます。見た通りに写ってくれている。

一眼レフのフィルムカメラを初めて手にしたのは、確か小学4年生の冬だったと思います。お年玉とお小遣いを貯めてそれでも足りなくて、両親が足りない分を補助してくれてようやく買ったのが OLYMPUS OM-10 でした。天文部に入っていたので、星の写真が撮りたくて頑張って貯めて買ったことは今でも懐かしい思い出です。

そのあとは望遠レンズを購入して野鳥の写真を撮ったり。フィールドでの撮影に興味が向いていたと思います。デジタルカメラの時代になっても、EOS 5D に一度浮気して以外は、ずっと OLYMPUS のカメラを使っていました。マイクロフォーサーズという規格が初めて出てきたときは、Panasonic の初代機を購入してなかなかいいなぁと感心していましたが、OLYMPUS から Pen、OMD E-M5 が出てきたときは自然と戻っていました。

Pen を4機種ほど、OMD も4機種買い換えたりして使いましたが、最後に手元に残していたのがメインの E-M1Ⅱとトップの写真の GM1S でした。GM1S はバッテリーを一度買い換えたくらいで故障もなく、いまだに現役で使っています。普段使いのカバンの中に入れっぱなしです。E-M1Ⅱは山に行ったり、野鳥を撮りに行ったり花の写真を撮るときに出動しますが、この頃はあまり使う機会がありませんでした。

GM1S は2014年発売のカメラなので、もう11年も昔になります。マイクロフォーサーズマウントのカメラでは、後にも先にもこのカメラより小さいものは出ていません。GM5 というファインダーが搭載された後継機が出ましたが、ひとまわり大きくなりました。とはいえ十分小さいんですけどね。

OM-3 が出てきたことで、フォーサーズユーザーの間で「もう新型の Pen は出てこないのでは…」というような心配の声が挙がっていたそうですが、OM SYSTEM から正式に Pen の後継機種を開発しているという主旨の発言があったそうです。そうなるととても期待したくなるのが GM1 のサイズ的な後継機といえる、小さな Pen。

フィルム時代の OLYMPUS にはトリップ35というベストセラー機がありました。レトロ風味の OM-3 を出した後に、同じくレトロ調のトリップ35のデザインコンセプトを受けて超小型のマイクロフォーサーズカメラが出てくれたら…買っちゃいそうですというか、ぜひ買わせてほしい。GM1S は悪いカメラではないのですが、さすがにいろいろと機能が足りないと感じる部分が多い。

一番気に入らないといいますか、気を付けて使っているのが「赤が飽和しやすい」という点。1600万画素のセンサーはエントリー機としては十分と感じますし、手振れ補正もレンズに付いてるものを選べば問題ないのですが、とにかく赤がダメ。真っ赤なバラや球根ベゴニア、熱帯睡蓮やカトレアなどスカーレット系の赤い花を撮ると、ベタ潰れします。階調表現がマッハで飛んで行く。

この点は OLYMPUS のカメラでは起こったことがないので、センサーのクセというか調整なのかと思いますが赤い色の被写体を撮るときは気を付けています。何しろ撮影後にモニターで確認しても飽和していないように見えるので。罠ですねw

「小型で防塵防滴」というのがフィールドカメラとしての OLYMPUS の特徴でもありました。OM SYSTEM がフィロソフィーをうけついでいる事を信じている身としては、是非とも GM1 を超える超小型の Pen を出していただきたいです。中身は OM-5 くらいの性能だと嬉しいけど…さてどうなりますか。

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Posted by Bsaku