先日紹介した「御代の旗」と同じくラブリーガーデンさんから入手した、新島産のニオイエビネ「紫聖殿」です。御蔵紫聖殿というニオイエビネが濃い紫の梅弁で有名ですが、それとは別の品種です。おそらくですが御代の旗と同じ時代に選抜された古くからあるニオイエビネだと思います。

この品種もとてもよい香りがするニオイエビネで、御代の旗と香りは同じと感じました。少しだけ御代の旗の方が香りが強い気がしました。

ニオイエビネ「御代の旗」

とてもよい香りの原種エビネ、ニオイエビネの「御代の旗」が咲きました。右の新葉の先は霜に当ててしまったために痛めてしまいました。油断大敵です。赤紫というか、葡萄色の細弁に形のよい白舌がまとまりの良さを感じます。

咲くときに寒さに当ててしまったせいか、花茎の伸びが中途半端で止まってしまってます。本来はもっとすっきり伸びる品種だと思います。四国のラブリーガーデンさんから購入しました。

九州産エビネ2

先に紹介したヒゴっぽいタカネと一緒に入手したこちらは、典型的なタカネだと思います。花形には地エビネの特長が出ているのと、花色はキエビネ譲りの黄舌と写ってはいませんが前年の葉も地エビネとキエビネの中間な感じです。よくある橙褐色弁のタカネですが、嬉しいことにこの株にはよい香りがありました。

香りの表現は難しいと思いますが、わたしには桃と水仙の香りを足したような、甘い香りだと感じました。それほど強くないので近くに寄らないと分かりませんが、キエビネだと柑橘系の香りと表現されることが多く、地エビネにはキノコっぽい匂いのものがありますが、どちらとも違う香りです。

九州産エビネ1

九州産の花未確認エビネということで入手したもの。葉の雰囲気にキリシマエビネを感じるとのことでヒゼンではないかという話しでした。咲いた花はゆったりした雰囲気で繊細な感じのタカネかヒゴではないかと思う花で、キエビネ好きのわたしとしてはなかなかに好みの花です。いわゆる並花というやつで価値の高い花というわけではありませんが、エビネを再開するにあたっては育てやすそうだしよいかと思います。