クロカミラン・準無点

喉元にだけ細かい斑点がある、無点舌のクロカミランです。ありそうで意外と無いタイプかなと思います。わたしが育てているクロカミランは、どれも産地の地元、有田町の保存会の方から譲って頂いたものです。自然種は固体別に番号を付けて管理されていて、野生品は絶滅してしまいましたが、保存会など有志の方による植え戻しが行われています。

ウチョウランより一回り小さい、なで肩の花を咲かせます。保存会の分類番号は3141番です。

ガーデニング,山野草

セッコク「桃苑」

セッコクの「桃苑(とうえん)」という花です。子供の頃に初めて出てきた、セッコクの紅花としてずいぶんと有名な品種でした。今ではそれほど珍しいとはいえない、淡いピンクの色合いですが、当時はセッコクといえば白、まれに素心がある程度でとても人気があったと思います。

中学生の小遣いでは買うのをためらうくらいの値段だったように記憶しています。もっとも、当時のお小遣いは月千円だったかな。今とは貨幣価値も違いますし、多いか少ないかでいえば少なかったかもしれないw チェーン店のラーメンが一杯140円で食べられた時代でした。

コアニチドリ布袋咲き

コアニチドリの本拠地、秋田県産の大輪品種が「布袋」というコアニチドリです。でーすーがー、ちょっとこれは困った。果たしてこの花、ホンモノの布袋なのだろうか。かれこれ40年程前、子供の頃に一度だけ山野草店で布袋という名前の付いた、コアニチドリを見たことがあるのですが、その株の花はこんなに大きくなかったように記憶しています。

実生によって継代された、布袋系統なのか、自生地に複数株が存在した坪取りの品種だったのか。ちょっとその辺り判然としませんが、紅花の秋田美人もけっこう大輪の品種なので、布袋も大きいのが本来なのかもしれません。唇弁の中裂片が咲き始めに抱え込んでいて、布袋さまのお腹のように大きく丸いことが品種名の由来だそうです。

開いてくると縁がギザギザしていて、ウチョウランでいう仁王タイプのような花です。

ガーデニング,山野草

セッコク「紫金剛」の花

セッコクの斑入り品種は長生蘭と呼ばれて、江戸時代から続く古典園芸植物のジャンルになっています。しかし花の変異はあまり興味を惹かなかったのか、長生蘭としては扱われていなくて、山野草趣味の中での楽しみとなっています。わたしが子供の頃、ウチョウランやエビネがはやり始めた頃から、セッコクの花物というジャンルが生まれてきたように思います。

これは紫金剛(むらさきこんごう)という桃花の品種で、桃姫タイプと呼ばれるものだそうです。聞香庵さんから購入しました。優しい色合いでよい香りもあります。まだ展開していませんが、葉には蛇皮斑が入るそうです。桃花の品種は茎が長く伸びるものが多く、この品種も伸びます。

エノモトチドリ・白紫点

アップで見るとコアニチドリのようですが、花の大きさがイワチドリと同じくらいあります。エノモトチドリの白紫点花です。エノモトチドリはイワチドリとコアニチドリの交雑種で、両種の中間のような花になるものが多く、昔流通していたものは大体そうでした。

細長くなったイワチドリ、背丈は伸びるけど。という花で育てやすくてよく増えはしましたが、もう一つパッとしない印象でした。今では紅一点や無点、紫一点などいろいろなタイプが作られていて、育てやすさと花付きの良さでいずれはイワチドリに変わって人気者になるんじゃないかと思っています。