三重県産ワインレッド

三重県産の赤花系で無銘品のようです。オークションで入手したもので、写真通りのきれいな花が咲きました。球根は小さめでしたが咲いてくれて良かったです。特徴としては白ヒゲと呼ばれる釣り糸の部分が素心になるタイプ。

赤味はまぁまぁ、最近の純度の高い赤花のように鮮やかさはありませんが、ウラシマソウとしては自然な感じで発色も良いのでいい系統と思います。

ナンゴクウラシマソウ

分類者によってはウラシマソウと同種として、こちらが基本種になります。ウラシマソウはナンゴクウラシマソウの変種扱いです。まぁ言いたいことは分かりますが、ここまで違いがあるなら別種でよいと思います。付属体の下部に縦皺が顕著に表れる、というのが違いとされていますが、他にも小葉が細くウラシマソウより多いとか、付属体の伸び方が違うとか、細かく見ていくと違いはいろいろあるようです。

ヒメウラシマソウ

姫浦島草といっても、花が小さいだけで草姿は結構大きくなります。小さく咲いてくれることもあるので、その点はヒメかもしれませんがウラシマソウも割と小さくても咲きますし。

小葉の周囲に細かい鋸歯があるように見えるのが、ウラシマソウとの見分けになると思います。実際には鈍鋸歯があるのですが、ごくわずかにギザギザしているだけなので分かりにくいです。

ウラシマソウと比べるとエキゾチック感満載というか、南方系の雰囲気を漂わせる花と思いました。

竜飛岬産ウラシマソウ

青森県竜飛岬という、本州最北に自生するウラシマソウです。北海道にも自生があるそうですが、津軽海峡を挟んだ白神岬の辺りから分布を広げている感じなので、もともと南方系の性質がある植物だと思います。

千葉県や静岡県、三重県、和歌山県などに大きな自生地があり、以前松戸市に住んでいたときは道路沿いのちょっとした雑木林にもウジャウジャ生えていました。それこそどこにでもある雑草の一つという感じ。山梨ではあまり見かけませんが自生はあるそうです。

右側の株が雄花が咲いている雄株です。偶然というか、ちょうどよく左の株は雌株なので、雄と雌の仏縁苞の違いを見てもらうのにいい感じになりました。