ガーデニングのこと

ガーデニング

オエセオクラデス・モノフィラ
Oeceoclades monophylla

このブログのタイトルにもなっている「地味ラン」とは、もともとは花が地味という意味で付けたのですが、最近になって葉姿が地味なランに興味が出てきました。写真のランがその一つで、オエセオクラデス・モノフィラというモーリシャス島原産の種類です。

ややピンクを帯びた茶褐色の地色に、暗緑色の不規則な模様が入る葉を付けています。一見すると枯れ葉のような見た目ですが、これで正常に成長中です。厚味のある葉で鈍い艶があるせいか、まるでプラスチックで出来ているように感じます。触った感じも硬くて不思議な感じ。

ガーデニング

黒椿
黒椿

昨年秋遅くにホームセンターで売れ残りの鉢苗を購入した暗赤色の花を咲かせる椿です。江戸時代から知られる古い品種で、八重咲きの中輪花品種です。クロツバキ、と呼ばれる品種はいくつか存在していて、オーストラリアでこの品種の実生から誕生した「ナイトライダー」や、黒侘助といった品種が一般に知られています。

黒と呼ぶにはちょっと物足りないなぁと思う暗い赤ですが、写真でしか知らなかったので実際に手元で咲かせてみました。花びらの重ね具合、着蕾の良さや枝の徒長しにくさなど良い点がいろいろありますね。開花の時期はやや遅咲きなのか、四月に入ってから咲き始めました。三月中に暖かい日があってもほとんど蕾が動かなかったので、もともと遅咲きの性質なのだろうと思います。

ガーデニング,報歳蘭

報歳蘭「喜洋洋」

中国報歳蘭と思います。品種名の喜洋洋は中国語で「歓喜の」とか「喜んでいる」という意味だそうで、おめでたい名前を付けられた恵蘭です。中国春蘭や糸蘭とは違った、寒蘭に近い感じの良い香りがあります。今年の花は輸入されたときに付いていた蕾が咲いたもので、本咲きでは内と思いますがそれでも赤味の強いふくよかな花形の花と思います。来年は咲いてくれないと思いますが、しっかりと株を作って本咲きを見たいと思います。

ガーデニング,春蘭

糸蘭「白雲」

昨年は植え替えをしなかったせいか、ちゃんとした花が咲かずに残念に思っていた白雲ですが、今年は本来の姿で咲いてくれたように思います。室内に取り込んでいるため、加温した状態で咲いてしまって花茎はあまり伸びていません。老け花になる頃にはもっと伸びてくれると思いますが、その頃には肝心の香りが無くなってしまいます。

ガーデニング,春蘭

中国春蘭「緑英」

蘇州で発見されたものが1902年に人に渡って知られるようになり、日本には昭和2年頃に渡来したとされています。かれこれ120年もの長い間、たくさんの人の目を楽しませてきた蘭です。最大の特徴は花茎が緑茎であることで、中国春蘭で緑茎のものは多くないようです。

香りはそれ程強くありませんが、少し甘さを感じる良い香りです。大富貴の香りより雑味を感じるけれど、より甘い香りです。