

雨の日だと花びらの透け感が増して、晴れの時よりもきれいな感じがします。そろそろ本格的な梅雨入りですね。
小型のランや山野草の話題が中心です
会社周辺の雑木林には、何種類かの野生ランが自生しています。サイハイランという冬緑性? のランもその一つで、秋に新しい葉を出して冬の間は濃い緑のエビネに似た大きな葉を付けます。花が咲く頃かその後に徐々に黄色くなって枯れ落ちますが、花の咲かない年はそのまま残ったりもします。
写真の左上と右下にニョキッと突き出ている、赤紫のつぼみがサイハイランのつぼみです。それぞれの左に昨年の葉が付いているのが分かるでしょうか。やや黄緑色がかっているので花後には枯れてしまうと思います。葉数の多くないランなので、一枚とはいえ光合成を行う上では重要な葉なのですが、幸いにも食害を受けることはほとんど無いのか、天寿を全うする葉を見掛けることが多いです。
本格的な梅雨になるとサイハイランの花が咲き始めます。
常緑の低木でアメリカイワナンテンとも呼ばれます。耐陰性が強いのと目立った病虫害が無いので、カバープランツとして空いたスペースに植えられることが多いようです。公園の階段脇とか、歩道の中央分離帯とかあまり目立たないところにひっそりと使われる印象です。
写真の株は「レインボー」という芽出しの頃は赤くなって派手な品種です。おそらくこの品種が一番普及しているんじゃないかと思います。寒さにも暑さにも強いので、割とどこでも見掛ける植物になっています。近所に咲いているのを見ている限り、ミツバチにはあまり人気がない? ように思うのですが、この花の咲く5月は他にもいろいろ蜜源があるので、あまり見掛けないのかもしれません。
日本原産のイワナンテンは山野草として知られています。なかなか育てにくい難物だと感じています。やはり日陰に強いので一日中日陰になる岩組みに植えて育てていましたがなかなか大きくなりませんでした。