
わが家で一番最初に咲き始めるのは、毎年この品種です。古典品種と言われる初期に登録された自然選抜種。サーモンピンクまでいきませんが、多品種と比べると赤味の強いピンクなのが特徴です。花の王さまと言われる牡丹のピンク色に例えた名前なのかもしれません。
4.5寸くらいの大きめの鉢に、けっこうたくさんの球根を並べて咲かせてみました。花型は原種そのものなので数本だと少し寂しく感じますので、古典品種で並花の場合はこんな感じの寄せ植え風に咲かせるのがおすすめです。
小型のランや山野草の話題が中心です
昨年秋遅くにホームセンターで売れ残りの鉢苗を購入した暗赤色の花を咲かせる椿です。江戸時代から知られる古い品種で、八重咲きの中輪花品種です。クロツバキ、と呼ばれる品種はいくつか存在していて、オーストラリアでこの品種の実生から誕生した「ナイトライダー」や、黒侘助といった品種が一般に知られています。
黒と呼ぶにはちょっと物足りないなぁと思う暗い赤ですが、写真でしか知らなかったので実際に手元で咲かせてみました。花びらの重ね具合、着蕾の良さや枝の徒長しにくさなど良い点がいろいろありますね。開花の時期はやや遅咲きなのか、四月に入ってから咲き始めました。三月中に暖かい日があってもほとんど蕾が動かなかったので、もともと遅咲きの性質なのだろうと思います。
昨年の秋に実の付いたヤシャビシャクのポット苗を購入しました。ヤシャビシャクは学名が Ribes ambiguum Maxim. でスグリ属スグリ科の落葉小低木です。以前はユキノシタ科に分類されていましたが、APG分類ではスグリ科として独立した科で扱われています。
果実は硬い毛で覆われた1cmくらいの緑色の実で、縦長であまりスグリっぽくはありません。味もスグリと言うよりキウィフルーツに似た味で、甘味が少ない酸っぱいキウィをイメージするとそれっぽいと思います。スグリと言えばカシスに代表されるジュースやジャム、果実酒に利用される果実なので、生食向きではないと思われていますが、このヤシャビシャクに限っては生で食べてもそれなりに美味しいと感じる人がいるのではと思います。