サーバーのスケールアップ

昨年の11月から運用を開始したこのさくらのVPSサーバですが、最近は時々メモリピークを迎えることがありました。メモリ1G、仮想2コアのSSDプランなので、KUSANAGIの推奨環境「メモリ4G」にはまったく届いていません。妙に更新が遅くなったりしたことはありますが、わかった上でのKUSANAGI導入なのでそんなものかと思っていました。

……そうは思っても、ときおり引っかかりを覚えるのが日に日に気になり、ついにスケールアップすることにしました。といっても1つ上のメモリ2G、仮想3コアのプランです。SSDも50GBに拡張されますがただでさえ余裕綽々なので、何か新しいものを追加するか考え中です。

さくらのVPSでスケールアップを行うには、いくつか前提条件があります。公式のページで確認して下さい。お試し期間中は出来ないこと、ストレージプランの変更(HDD→SSD、SSD→HDD)が出来ないことが注意点でしょうか。

条件に問題がなければ、後は公式の手順通りです。念のためデータのバックアップを行ったら、覚悟を決めて作業すればオンラインの手続だけで完了します。スケールアップ作業が終わるとメールで連絡が来ます。わたしの時は5分ほどでした。

無事に元の環境のままか確認したら、次に増えた分のストレージ領域を追加します。手順は公式のページ通りで、この通りにやればつつがなく終わります。KUSANAGI環境なので CentOS7.2の手順です。

新しいパーティションをどこにマウントするか考えましたが、ルート直下に /html というディレクトリを作って、/home のクローン構成を取ることにしました。KUSANAGIでは kusanagi のホーム領域に WordPress環境が構築されます。

/home 内の全てを /html にコピーして、httpサーバの DocumentRootを変更して動作を確認、問題がなければプロビジョニングで配置された元のプロファイルごとのディレクトリ以下を削除して、/html内のディレクトリにシンボリックリンクを貼って終了です。

要は /homeを別パーティションにマウントする、みたいなことをやったわけですが、KUSANAGIコマンドの影響やらいろいろ恐そうなので、シンボリックリンクでごまかしてる感じです。今のところ問題なく動作してくれています。

スケールアップとディスクの拡張は、滅多に使わないコマンドを使ったので勉強になりました。あっけなく終わってくれて良かったです。コア数が増えたお陰か、メモリが倍になった為か妙な遅さは感じなくなりました。