ミスト式立ち上げ1W

開始から一週間経ちました。サランラップで密封しているので、大体常にこんな感じの多湿環境になっています。照明は長くてもいいらしいのですが、9時間で様子見です。パッと見た感じでは何も変わっていませんが、各部を細かく見ていくと生長が感じられます。

左のピグミーチェーンサジタリア、ニューパールグラスは順調に育っています。サジタリアの外側の葉が枯れている株が数株ありますが、これは新芽の生長とともに古い葉の栄養素を移しているためで、生長が始まったサインでもあります。

逆に新芽に近い部分が、黄色や茶色に変色して枯れてきた場合は要注意です。根腐れや細菌性の病気を疑って早めに対処しないと枯れてしまいます。ニューパールグラスも古葉が黄色くなって代わりに新しい芽が伸びています。二種とも低床肥料を欲しがる草だそうなので、このタイミングでテトラのイニシャルスティックを3株あたり一個の割合で埋めました。

今回のソイルは吸着系という無肥料に近いものなので、肥料を欲しがる草には投与してあげないとうまく育ちません。かといって水草の植栽は園芸的には「挿し木」ですから、挿し木の培養土は無肥料・無菌が望ましいという鉄則から言えばこれでいいわけです。

スタートから肥料の豊富なソイルに植えるというのは、園芸的には「草花の培養土」みたいな有機質や肥料分満載の、ポット苗を育てる土にそのまま挿し木をするようなもので。よほど丈夫な種類じゃなければ腐って当然です。挿し木苗なのだから、優しく清潔に無理をさせずに育ててあげないと。

スーパーレッドも新芽が赤く色づいてきました。先端をカットして植えた茎も脇目がしっかり伸び始めています。まだ少し早いかと思いましたが、生長を促す意味でイニシャルスティックを適当な間隔で埋めています。かなり派手に赤く育つルドウィジアだそうなので、水中葉に変化した姿を見たいです。

オークロことオーストラリアン・ヒドロコタイルは、節々から小さな葉を展開し始めました。やはりこちらのソイルも肥料分がほとんどないので、こちらにも少しイニシャルスティックを差し込みました。ソイルの厚さが薄いためあまり効果はないかもしれませんが。淺緑色の絨毯になってくれるのを期待しています。

ストロギネsp.パープルは水中葉だったせいか、ミスト式だと調子が出ないようでいったん水上葉に戻ろうとしています。新芽がアンバー色で小さく固い葉になっているのは肥料不足もあるので、ここにもイニシャルスティックを差しました。

テネルスとの間にスペースを空けていたのは、このブセファランドラ付きの小さい流木を置くためでした。Brownie Phantom(ブラウニーファントム)という小型の種類で、水中葉は藍色に輝くとか。実は下の方の株がそれで、流木の上には同じ名前で来ていたけど見た目が違うブセを付けています。

ダークグリーンで少し細葉、中脈があまり目立たないという違いがあります。これは混じりなのか、同じ場所に同居していた別種なのか面白いです。産地直送のワイルド株なので、いろいろなものがありそうです。

さいわいカビなどは発生していませんが、油断なく管理して一ヶ月後を待ちたいと思います。それまでにはもう少し草原っぽい姿をお見せできるといいなぁ。